高齢者自己負担割合の増えた分は・・・? [セミナー日記]
西区の健康展が15日に開かれた。
昨年は健康学習研修会と重なった為参加出来なかったが、今年は参加してきた。
開業してから昨年だけ休み、後は全て顔を出している。
何をするのか?と言えば、医師会、歯科医師会、薬剤師会、その他の団体が一斉に参加して、健康について見ていく、というものだ。
歯科は、
- ブラッシング指導
- フッ素塗布
- 歯の健康相談
- 口腔内細菌
- 口臭チェック
などを行う。
ボクの役目は〝ブラッシング指導〟と〝フッ素塗布〟を歯科衛生士が行う補助みたいなものだった。これ、毎年のことである。
そんな中、午前中にセミナーが開かれた。
『医療とマネーについて』
という演題で、医療費について、という内容だった。
病院の赤字経営に伴う倒産
歯科業界も夜逃げと言う話を耳にする時代になった。
必ずしも医療は世間で思われているほど儲かってはいない。
銀行の神話が崩れた様に、医療にもその手は迫っていると言えよう。
その様な面も加えながら講師の先生は話を進め、質問コーナーへと移った。
おじいさんが早速手を挙げて質問した。
「高齢者の負担が2割から3割に増えました。我々年金受給者はとても大変です。出来るだけしんどくないように国に訴えかけてもらえませんか?あなた達は1割儲かって良いでしょうけど・・・」
なるほど、こういう考えってあるんだ・・・とボクは感心した。
ボクたちは内情を知っているが、一般の方々は知らない事が多いのだろう。
講師の先生は一生懸命負担額の説明をして医療機関は変わらない事を話していたが、結局おじいさんは理解不能のままだった。
もっと身近で話してあげればよいのにな・・・と思った。
例えば・・・
1000円の治療としよう。
今までならば、200円を患者さんが支払い、国が800円を支払っていた。
医療機関は合算して、1000円入る。
しかし、10月からは・・・
患者さんが300円を支払い、国が700円を支払う。
医療機関は合算して、1000円入る。
という仕組みだ。
医療機関は何ら変わらず、国が得をしているという単純にそういう事だ。
我々も他の国民も政策にはもっとシビアに考えなければならない。
若者も、今は無関係だが、近い将来必ずやって来る不安の種である事は間違いないのだ。
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