TOP SEMINER 2008 [セミナー日記]
この日は、TOP SEMINER 2008が開催された。
このセミナーは、ボクにとってはとても楽しみなセミナーの1つでもある。
今までも、アサヒビール名誉顧問の中條 高徳さんと繋がり、大阪中條塾の立ち上げに携わった事がある。
木村 政雄さんには、『有名塾』に誘って頂き、たくさんの友人が出来た。
そして、今年。
講師はお好み焼きで有名な『千房』の社長、中井さんだ。
彼は、若かりし頃にお好み焼き屋を手伝い、そして、そのままお好み焼き屋を経営することを恩師から進められたという。
しかし、彼は嫌だった。
暗い、油で汚い!そんなイメージが強かった。
だから、成功したんで!彼は言う。
嫌だったからこその成長。何だろう、それは。
もしも、好きだったら従業員の気持ちはわからなかったという。
嫌だからこそ、従業員も嫌だろう。
で、あるならば、彼らが胸を張って誇れる職場、仕事にしたい!そう思えたそうだ。
彼の話の中には随所に従業員への想いが詰まっていた。
『継続は力なり・・・』
彼は、高校には行っていない。
年齢を重ねてから高校に行きたくなった。
そして、桃谷高校へ入学する。
周りが自転車で通学する中、彼はベンツで通学する。
まぁ、これは冗談話だったのだろうが・・・。
260名の入学が、卒業時には42名になっていた。
彼も何度も挫折しかけた。
入学した当初、「中井さん、この年で学校でっか?凄いですね~」などとよく言われる。
これがあったからこそ退学出来なかった。
退学すると「ああ、興味本位で行ったに過ぎなかったんだな」と思われるのが嫌だったそうだ。
だから続いた。続いたから良かった。続ける事こそが大事。
便所掃除1つにしても、続けることで10年経てば「凄い人」になる。20年続ければ「歴史」になる、と彼は言う。
従業員に毎月の給料明細を渡すときに筆で手紙を書くと言う。
最初は汚い字だったそうだ。みみずが麻薬を打ったような字・・・彼はそう言って解雇した。
しかし、何十年と続けるうちに字も綺麗になったという。
彼に、本の中にサインをお願いした。
胸ポケットからサッと筆ペンを取り出し、不安定な場所でササッと書いてくれた。綺麗な字だ。
『良い人材は自分の手で育てる』
良い人材は一流企業に行くんです!
小さな企業には来ないんです!
じゃあ、どうするのか?
自分たちの手で育てるしかないのです。
彼は言う。
従業員と共に我々も育つのです。
これこそが『共育』です。彼らか色んな事を教わります。
『商売は人柄』
船場の吉兆のオーナー代々受け継がれた言葉だという。
「商売は人柄やで~」
サクラの花は綺麗だ。
その花を支えているのは枝。
枝を支えているのは幹。
幹を支えているのは根。
根は「思想」である。
根は見えないんだなぁ(あいだみつを)。
でも、根がしっかりしていないと、幹がぐらつき、幹がぐらつくと、枝もぐらつき、その人となりの花がブレる。
そう、全ては見えない根。
『人は環境で育つ』
千房の店舗は数億円かけるという。
普通ならば、そんなにかからない。
では、何故そんなにお金をかけるのか?
人は環境で育つから。
安い環境は安い人間を作る。
高い環境は高い人間を作る。
安い食器を使っていると、洗い方も雑になる。
食器が割れたら、次を使えば良い。
雑になった人間は他の事にも雑になる。
高価な食器を使っていると、食器洗いも丁寧になる。
そこを丁寧にするようになれば、他のことも丁寧になる。
環境が人を育てる。
『眼聴耳視』
人は、眼で聴き、耳で視るようにしなければならない。
顔を見ていると相手の心が見える。
例えば、セミナーで喋っていて、眼が虚ろになっていれば、内容がつまらない、という声が聞こえてくるのです。そんな時は内容を変えなければならない。
声のトーンや抑揚を聞いてどう思っているのかを考えなければならない。耳で視るんです。
『3K』
きつい、きたない、きけん・・・3Kと言って、こういう仕事は避けられた。
しかし、これを遊びに当てはめると、3Kが入っている方が楽しい。
スキーを考えても、滑っているとしんどい。転べば汚くなる。転べば危険。だから、面白い。
仕事も一緒。3Kがあるから楽しい。そう思える職場にならなければならない。
『であい』
①出合い
②出会い
③出逢い
①は、出合い頭というように、いきなりあうこと。②はアポイントを取ってからあうようなとき。③は縁があってであうこと。
③を大事にせなあかんよ・・・。
『4つのマジック』
クラブの女性人気No1はどんな人?
綺麗でも可愛くも何でもない。次の4つが出来る人。
①目を見つめる
②頷く
③微笑む
④褒める
難しくないでしょ?でも、なかなか出来ないんだな。
『個性とは』
個性とは、人と違うことをするんじゃない。
人と同じ事をしても違うことを言うんだ。
『プライドとは・・・』
例えば、みなさんの前に3000円置かれて、「土下座したらこの3000円をあげるよ」と言われたら。
土下座出来ますか?普通は出来ない。「プライドがあるからできない」というでしょう。
こういう時のプライドって、自分のためのプライドでしかない。
もしも、家族が病気になり、お金が無い状態なら・・・。
この3000円があれば助かるとすると、どうしますか?
土下座するでしょう?
「家族が病気で、この3000円が無ければ救えない。だから土下座する」
という言い訳しますか?しないでしょ?
誰かの為にするのがプライドなんですよ。
『ファミリー』
一緒に仕事をしていると、「ファミリー」などという言葉をよく使う。
しかし、簡単に新人従業員を解雇しているようじゃファミリーじゃ無い。
右も左もわからずに、職場に勤務する。
生まれたての子どもと一緒。
その子どもが才能が無いから、言う事を聞かないから、伸びないから、と言って新人を解雇するのはファミリーじゃない。
自分の子どもが同じ理由で見放しますか?見放さないでしょう?何故なら、ファミリーだから。
ファミリーであるならば、解雇はしてはいけないのですよ。
※これはわかるな・・・松下 幸之助も同じような事を言っている
『蝶は花に、ハエは・・・』
花には蝶が集まります。ハエはどこにあつまりますか?そう、うんこです。
部下の愚痴を言っていたらあきません。部下の愚痴を言うたびに、「自分は、うんこだ!」と言っているようなものです。
簡単に書いてきたので、読んだ人にはわかり難いかもしれない。
しかし、ボクは勉強になった。すごく胸を打たれた。
今回は、所要のため、懇親会に出られなかった。非常に残念だ。
せめて、本を購入して、サインをもらおう。
と思ったら、サインは既に書かれていた。
横に中井社長がいる。
「どうしよう・・・?」
すみません、名前を書いてくれませんか?
口から言葉が出ていた。
「いいですよ」
そう彼は言って、前出の筆ペンで名前と日付を書いてくれた。
〝フレンド〟と言ったが、〝フレンドリー〟と書いてくれた。
ま、これもご愛嬌。
興奮冷めやらぬまま京都ホテルオークラを後にした。
京都駅には恒例の大きなクリスマスツリーが出ていた。
トップセミナーとこのツリーを見ると、毎年クリスマスが近付いていることを認識する。
今年も良い年だった・・・そう言って新年を迎えたいものだ。
残りももう少し。最後まで気を緩めず生きる。
家に着くまでが旅です。
そんな言葉を思い出した。
お早うございます。
アサやん、朝やん。(笑)
ブログにコメント、ありがとうございます。
こちらこそ、ご無沙汰しちゃってます。
いい~感じですね~。
前進してますね~。
続けられてますよね~。
LECオープンセミナーも、いい感じッスね~。
そうそう、オープンセミナーに参加されていた渡辺先生とは、
先日、東京での福島正伸先生のセミナーで一緒になりました。
とても開けている方で見習いたいなあ、と思いました。
渡辺先生とは、きっとまたどこかで
ご縁がつながる予感がしています。
いい本の紹介ありがとうございます。
中井さんの本。 読んでみます。
「日本を救う!!当たり前基準」遠藤友彦
もおすすめです。
最近知り合った北海道在住の熱い人です。
100年先を考える極上のアホだそうです。
では、また。
by WDCマスター (2008-11-15 08:26)
字は年輪を表すそうです。いい字です。
こちら、PCばかりで下手になる一方です。
by punchigoo (2008-11-15 23:16)
『人は環境で育つ』
良い言葉ですね!
by Azumino_Kaku (2008-11-17 16:43)
すごい!是非聴いてみたい内容の濃いセミナーだったようですね。
レポートを読んでいるだけで勉強になります。
渡辺先生はすごいですね。福島先生の講演を聴きに東京まで行かれてるんですね。そりゃオープンセミナーに来るぐらいだから、どちらが近い?って感じだけど(笑)
WDCマスター さんが書かれている本、是非購入して読んでみます。
by スマイルマン (2008-11-25 11:26)